ベトナムとの取引や開発チームとの協働、旅行や出張の計画を立てている方なら、 「2026年のベトナムの祝日は何日で、テトはいつからいつまでか」 「テトの前後で、実際にどれくらい仕事が止まるのか」 「日本の祝日とは重ならないのか、現地チームの稼働日はどう数えればよいのか」 ——このような疑問をお持ちではないでしょうか。
ベトナムの法定祝日は2026年に12日で、日本の16日より少なく、そのうち5日がテト(旧正月)に集中しています。2026年のテトは2月16日〜20日が公式休暇で、前後の週末を含めると2月14日〜22日の9連休です。
一覧に加えて、テト前後の実質的な稼働低下、旧暦による日付の変動、振替出勤日、日本の祝日と重ならないという特性が分かれば、納期・給与・定例・リリースの計画に祝日を先に織り込み、現地に無理な依頼をせずに済むようになります。
この記事では、2026年のベトナムの祝日を確認したい方に向けて、
- 2026年の法定祝日一覧と連休・振替休日・振替出勤日
- 主要祝日の由来と、2026年から新設の「ベトナム文化の日」
- テト(旧正月)の期間と企業活動への影響、準備のタイムライン
- 日本の祝日との違いと年間稼働日の比較
- 現地チームとの協働で押さえる祝日運用の5つのルール
上記について、2018年からホーチミンに住み、日本の企業様とベトナムの開発チームの年間計画を毎年組んでいる当社の実務経験を交えながら解説しています。
祝日の確認から計画への織り込みまでがこの1本で済みますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 2026年のベトナム祝日一覧
- 2026年の法定祝日一覧表(ジェトロ・政府発表に基づく)
- 連休・振替休日・振替出勤日
- 主要祝日の由来と、2026年から新設の「ベトナム文化の日」
- 法定外の行事
- テト(旧正月)の実務
- テトの意味と2026年の日程
- 企業活動への影響
- 準備のタイムライン
- テト明けの立ち上がりと、旅行・出張の注意
- 日本の祝日との違いと、現地チームとの協働で押さえる祝日の運用
- 日本の祝日との比較
- 年間稼働日で見ると、ベトナムのチームは日本より多く働く
- 運用の5つのルール
- 【FAQ】ベトナムの祝日に関するよくある質問
- 2026年のベトナムの祝日は何日ありますか?
- 2026年のテトはいつからいつまでですか?
- 祝日は毎年同じ日ですか?
- 日本とベトナムで同時に休みになる日はありますか?
- オフショア開発で祝日の分は稼働が減りますか?
- まとめ: ベトナムの祝日は12日でテトに集中
2026年のベトナム祝日一覧——法定祝日12日と連休・振替休日・振替出勤日

「テトは2〜3日の休みだと思っていた」——実際には公式休暇だけで5日、週末を含めると9連休です。
まず2026年の法定祝日を一覧で押さえます。
2026年の法定祝日一覧表(ジェトロ・政府発表に基づく)
日付(2026年) | 曜日 | 祝日 | 備考 |
|---|---|---|---|
1月1日 | 木 | 元日(新年) | 新暦 |
2月16日〜20日 | 月〜金 | テト(旧正月) | 旧暦。前後の週末を含め2月14日(土)〜22日(日)の9連休 |
4月26日 | 日 | フン王記念日(フン王の命日) | 旧暦3月10日 |
4月27日 | 月 | 振替休日(フン王記念日) | 4月25日(土)〜27日(月)の3連休 |
4月30日 | 木 | 南部統一記念日(南部解放記念日) | 新暦 |
5月1日 | 金 | メーデー(国際労働節) | 4月30日〜5月3日(日)の4連休 |
8月31日 | 月 | 振替休日(建国記念日の追加休日) | 8月22日(土)が振替出勤日 |
9月1日〜2日 | 火〜水 | 建国記念日(独立記念日)と追加休日 | 8月29日(土)〜9月2日(水)の5連休 |
11月24日 | 火 | ベトナム文化の日 | 2026年から新設 |

法定祝日は合計12日で、日本の16日より少なめです。
ここで「ベトナムの祝日は年11日では?」と思われた方もいるかもしれません。11日と12日の両方の数字が流通していますが、どちらかが誤りというわけではなく、根拠にしている資料が違うだけです。
労働法112条が条文として定める有給の法定祝日は、元日1日・テト5日・フン王記念日1日・南部統一記念日1日・メーデー1日・建国記念日2日の合計11日です。これに2026年から加わる「ベトナム文化の日」(11月24日)を足すと、2026年のカレンダー上は12日になります。本記事の一覧と「12日」は、ジェトロ「祝祭日|ベトナム」(2026年7月1日更新)に掲載された2026年の実際の休日に基づく数え方です。
ただし、ベトナム文化の日を労働法112条の法定祝日として正式に追加する改正については、手続きが進められていると報じられているものの、成立したかどうかを一次情報で確認できていません。契約書や就業規則で「労働法112条の法定祝日」を参照している場合、条文上は11日のままである可能性があります。実務で日数を確定させる必要があるときは、公布状況の確認をおすすめします。
もう一つの混同の原因が振替休日です。上の一覧にある4月27日(月)と8月31日(月)は振替休日で、法定祝日そのものとは別のカウントです。一覧の行数をそのまま数えると休む日は14日分になりますが、法定祝日としては12日、という関係になります。
出典はジェトロ「祝祭日|ベトナム」(2026年7月1日更新)と政府発表で、振替の扱いは年ごとに政府が告知します。
連休・振替休日・振替出勤日——2026年は8月22日(土)が出勤日
2026年の連休は、テトの9連休(2月14日〜22日)、フン王記念日の3連休(4月25日〜27日)、南部統一記念日とメーデーの4連休(4月30日〜5月3日)、建国記念日の5連休(8月29日〜9月2日)の4つです。
祝日が日曜と重なると翌月曜が振替休日になり、連休を作るために平日を休みにした場合は、代わりに土曜が「振替出勤日」になります。
2026年は8月31日(月)を休みにする代わりに、8月22日(土)が振替出勤日と発表されています。
納期や会議を組むときは、休日だけでなく振替出勤日も見ておく必要があります。
主要祝日の由来と、2026年から新設の「ベトナム文化の日」
- テト(旧正月):旧暦の新年。家族の再会と祖先崇拝が中心で、最も重要な行事
- フン王記念日:建国伝説の始祖フン王を記念する日。フート省のフン王廟で大祭が行われる
- 南部統一記念日(4月30日):1975年のベトナム戦争終結と再統一を記念
- メーデー(5月1日):国際労働日。4月30日と続けて連休になる
- 建国記念日(9月2日):1945年の独立宣言。2019年の労働法改正で前後いずれか1日が追加休日になった
- ベトナム文化の日(11月24日):2026年から祝日として休みになる日。労働法112条の条文へ正式に追加する改正は手続き中と報じられており、成立は確認できていません。初年度のため行事や運用は今後定着していく見込み
法定外の行事——中秋節・女性の日・クリスマス、旧暦による変動
中秋節(2026年は9月25日)、ベトナム女性の日(10月20日)、国際女性デー(3月8日)、クリスマスは法定祝日ではありませんが、贈り物や街の催しで社会が動く行事です。
テト・フン王記念日・中秋節は旧暦のため、毎年新暦の日付が変わります。
一覧は2026年版であり、翌年の日程と振替は政府の発表を確認してから計画に入れてください。
前年の日付をそのまま使うのは失敗のもとです。
テト(旧正月)の実務——2026年は2月14日〜22日の9連休、企業活動への影響と準備

「公式の5日だけを見て、テト直前に納期を置いてしまった」——ベトナムとの取引で最も多い失敗の型です。
テトは法定の5日より長く、前後を含めて実質1〜2週間、社会全体の動きが変わります。
テトの意味と2026年の日程
テト(Tết Nguyên Đán)は旧暦の新年で、家族の再会と祖先崇拝を中心に据えたベトナムで最も重要な行事です。
都市で働く人の多くが故郷に帰省するため、テト前は買い出しと移動で街が慌ただしくなり、テト中は都市部が静まります。
2026年の公式休暇は2月16日(月)〜20日(金)の5日間で、前後の週末を含めた2月14日(土)〜22日(日)が9連休です(ベトナム内務省 通知9441/TB-BNV、2025年10月16日)。
旧暦のため、翌年以降は日付が変わります。
企業活動への影響——工場・物流・銀行・行政の止まり方(当社の観測)
次の表は、当社がホーチミンで日系企業約100社の採用と開発チームの運営を支援してきたなかで、毎年のテト期間に実際に見ている状態をまとめたものです。公的な統計はないため、金額や日数の統計値ではなく当社の観測として読んでください。
領域 | テト期間の状態 |
|---|---|
企業・オフィス | 多くが公式休暇に前後を加えて休業。業種や地域によってはさらに長くなる |
工場・サプライヤー | 完全停止または最低限の稼働。労働者の帰省で前後も生産が落ちる |
物流・通関 | 前は駆け込みで混雑、後は処理の遅延が出やすい |
銀行 | 原則休業。資金決済・給与振込・海外送金は事前調整が要る |
行政 | 手続きが止まる。許認可や登記は前後にずらす |
個人商店・飲食店 | 休業するところが多い。大型モールやチェーンは営業が増えている |
人材紹介の仕事で日系企業約100社と付き合ってきましたが、テト明けの立ち上がりは通常1週間ほどかかるのが実情です。
帰省先から戻らない、転職するといった動きもテト明けに集中するため、要員計画にも影響します。
準備のタイムライン——納期・在庫・資金・賞与を固める順番
- 2か月前(12月中旬):納期と在庫を前倒しで調整する。製造・調達は、テト期間に生産と物流が止まる前提で納期を組み直す
- 1か月前(1月中旬):資金決済と給与振込の日程を確定する。テト前に1か月分の賞与(13か月目給与)を支給する慣行が広く定着しており、当社が支援する日系企業でもほぼ例外なく支給されているため、資金計画に含める
- テト前の数週間:輸出入は通関・輸送の手配を済ませる。港湾と輸送は直前に集中する
- 直前(1週間前):テト中の緊急連絡の窓口と、テト明けの再開日を関係者で共有する

13か月目給与は法定ではありませんが、支給しない場合は人材の定着に影響するため、雇用や体制の契約時に扱いを決めておく必要があります。
テト明けの立ち上がりと、旅行・出張の注意
テト明けは初日から通常稼働に戻るわけではなく、1週間ほどかけて徐々に戻ります。
大きなリリースや納期は、テト明け1週間を過ぎてから置くのが現実的です。
旅行や出張では、テト中は個人商店や飲食店が休みやすく、航空券・長距離バス・鉄道は早めに満席になります。
出張はテトの前後1週間を避け、旅行なら大型モールとチェーン店を頼りにする計画にしてください。
たとえば当社では、テト前の1〜2か月で優先順位と納期を固め、テト前後2週間はリリースと大きな仕様変更を置かない運用にしています。
テトは「5日の休み」ではなく「2週間の稼働低下」として計画に入れる、というのが当社の考え方です。
日本の祝日との違いと、現地チームとの協働で押さえる祝日の運用

「日本の祝日には、現地も休みだと思っていた」——重なる祝日は元日だけです。
日本とベトナムの祝日は数も分散の仕方も違い、その違いを前提に運用を組むと、年間の稼働は日本より多く取れます。
日本の祝日との比較——数・分散・重なるのは元日だけ
観点 | 日本 | ベトナム(2026年) |
|---|---|---|
法定祝日の数 | 16日 | 12日(2026年。労働法112条の条文上は11日) |
分散の仕方 | 年間を通じて分散(GW・お盆・年末年始) | テトに5日が集中し、残りは4〜5月と9月に固まる |
日付の変動 | ほぼ固定(振替あり) | テト・フン王記念日は旧暦で毎年変動 |
重なる祝日 | 元日のみ | 元日のみ |
日本の大型連休中 | 休み | GW(4月29日〜5月6日)は4月30日・5月1日を除き稼働、お盆・年末年始は稼働 |
日本のゴールデンウィークとベトナムの4連休(4月30日〜5月3日)は一部重なりますが、お盆・シルバーウィーク・年末年始(1月2日以降)に現地チームは通常どおり稼働しています。
逆に、ベトナムのテト・建国記念日の連休中、日本側は稼働しています。
年間稼働日で見ると、ベトナムのチームは日本より多く働く
週休2日で祝日を差し引くと、年間の稼働日は日本が240日台前半、ベトナムが240日台後半で、ベトナムのほうが数日多い計算になります(平日と重なる祝日の数で年ごとに変動する目安)。
祝日の少なさは、そのまま稼働日の多さです。
ただしテトの前後1〜2週間は実質的な稼働が落ちるため、「年間で数日多い」より「2月に2週間止まる」を先に計画に入れるほうが実務では効きます。
運用の5つのルール——共有カレンダー・テト前後の確保・窓口・定例・賞与
- 共有カレンダーに両国の祝日と振替出勤日を入れる:年初に一覧を登録し、納期・定例・リリースの候補日から外す
- テト前後2週間を「置かない期間」として先に確保する:リリース・大きな仕様変更・検収をこの期間に入れない。テト明け1週間は立ち上がりと見る
- 日本の連休には日本側の窓口を決める:現地は稼働しているため、判断待ちで止めないよう、GW・お盆・年末年始の窓口と判断者を決めておく
- 定例は時差と祝日を前提に固定する:日本時間10〜12時・14〜17時に定例を置き、祝日の週は前倒しか振替を決める(時差の詳細はベトナムと日本の時差)
- テト賞与と契約の扱いを事前に決める:雇用なら13か月目給与、ラボ型なら月額に含まれるかを契約時に確認する
たとえば当社のラボ型開発では、年初に両国の祝日を1枚の共有カレンダーにまとめ、日本人PMまたはブリッジSEが祝日の週の定例と報告を前倒しで組み替えます。
体制の組み方はオフショア開発の日本人PMで解説しています。
祝日の運用は難しくありません。
まず一覧を共有カレンダーに入れ、テト前後2週間を先に確保してください。
【FAQ】ベトナムの祝日に関するよくある質問

ベトナムの祝日について、よくいただく質問に結論から回答します。
現地チームの稼働計画に関する個別の相談は、無料相談でお答えしています。
2026年のベトナムの祝日は何日ありますか?
2026年のカレンダー上は12日です。
元日1日、テト5日、フン王記念日1日、南部統一記念日1日、メーデー1日、建国記念日2日、ベトナム文化の日1日です。
このうち労働法112条が条文として定めているのは、ベトナム文化の日を除く11日です。文化の日を条文へ加える改正は手続き中と報じられていますが、成立は確認できていません。振替休日(2026年は4月27日・8月31日)は、この12日とは別に加わる休みです。
2026年のテトはいつからいつまでですか?
公式休暇は2月16日(月)〜20日(金)です。
前後の週末を含めると2月14日(土)〜22日(日)の9連休で、前後1〜2週間は稼働が落ちます。
祝日は毎年同じ日ですか?
テト・フン王記念日・中秋節は旧暦のため毎年変わります。
振替休日・振替出勤日も年ごとに政府が告知するため、毎年確認が必要です。
日本とベトナムで同時に休みになる日はありますか?
法定祝日で重なるのは元日だけです。
土日が重なる日を除けば、日本の祝日に現地は稼働し、ベトナムの祝日に日本は稼働しています。
オフショア開発で祝日の分は稼働が減りますか?
法定祝日は日本より少なく、年間の稼働日はむしろ多めです。
テトの2週間だけ計画から外し、日本の連休には日本側の窓口を決めておけば、稼働が減る感覚はほぼなし。
まとめ: ベトナムの祝日は12日でテトに集中——一覧を共有カレンダーに入れ、テト前後2週間を先に確保する
ベトナムの法定祝日は2026年に12日で、うち5日がテト(旧正月)に集中し、2026年のテトは2月14日〜22日の9連休です。
この記事の要点は次の5つです。
- 2026年の法定祝日は元日・テト5日・フン王記念日(振替あり)・南部統一記念日・メーデー・建国記念日2日・新設のベトナム文化の日で12日。8月22日(土)が振替出勤日
- テトは公式5日でも、当社の観測では企業・工場・銀行・行政の休業が前後に広がり、実質1〜2週間の稼働低下になる。テト明けは1週間の立ち上がりを見込む
- 準備は2か月前から。納期と在庫の前倒し、資金と13か月目給与、通関・輸送の手配、緊急連絡の窓口を順に固める
- 日本と重なる祝日は元日だけ。日本のお盆・年末年始に現地は稼働し、年間の稼働日は日本より多め
- 運用は5つ——共有カレンダー、テト前後2週間の確保、日本の連休の窓口、時差を前提にした定例、賞与と契約の扱い
まず、2026年の一覧と振替出勤日を共有カレンダーに入れ、テト前後2週間を「納期・リリースを置かない期間」として確保してください。
次に、テト前1〜2か月で優先順位と納期を固め、日本の連休には日本側の窓口を決めておく。
祝日の少なさは稼働日の多さです。テトの集中さえ計画に入れれば、ベトナムのカレンダーは日本企業にとって扱いやすいものです。
現在の体制と要件をお聞かせください。祝日と時差を織り込んだ年間の稼働計画と、ラボ型開発の体制・概算見積もりでお答えします。