アプリ開発・システム開発の費用相場【2026年】規模別・種類別の早見表と、人月×単価×期間で概算する方法

2026.09.14|相場|文: 中元 亨

『アプリの開発費用を調べたら、50万円という記事も2,000万円という記事もあって、稟議にどの数字を書けばいいのか分からない』——新規事業やシステム刷新を任された方なら、一度はこの壁に当たっているのではないでしょうか。複数社から見積もりを取ったら200万円と800万円に分かれ、どちらが妥当か判断できない、という相談も当社に毎月のように届きます。

結論から言うと、アプリ・システムの開発費用は小規模から大規模まで桁が変わるほどの幅がありますが(規模別の金額は公開された一次統計がないため本記事では示しません)、この幅は「人月×人月単価×期間+諸経費」という1本の式で説明できます。同じ機能でも、要件の広さ(人月)・誰が作るか(単価)・体制(期間)のどれを動かすかで費用は2〜3倍変わる。人月単価は、国内のSESには公開された一次統計がないため本記事では金額を示しませんが、当社のベトナムラボ型は約22.5万円(1,500USD・1USD=150円換算の目安)で市場相場の約1/2(当社調べ)です。要件定義を省いた安い見積もりは仕様変更で大きく膨らむのが実情です。

この式を持っていれば、相場表の数字をそのまま予算に書く必要はなくなります。自社の要件を機能一覧に分解して概算し、見積もりを工程別の工数と単価で読み、機能・手法・体制のどれを変えると費用がどう動くかを判断できる。予算超過の大半は、この読み方を知らないまま総額だけで発注したときに起きています。

この記事では、①規模別・種類別・OS別・手法別の相場早見表、②人月×単価×期間の計算式と工程別比率・人月単価・機能別の費用、③費用を左右する要因と抑える方法、④大手・中小・フリーランス・ベトナムオフショアで同じアプリを試算した体制別の比較と当社の例、⑤保守・運用費と見積書のチェックリスト、の順で整理します。

私は2018年からホーチミンに住み、約100社の日系企業と付き合いながら、マッチングアプリ・決済・AIチャットボット・求人プラットフォームの受託開発と、日本人PM付きのラボ型開発を提供してきました。当社が公開している単価も、国内の相場と同じ土台に並べて包み隠さず書きます。「相場」ではなく「自社の場合の数字と根拠」がほしい方は、このまま読み進めてください。

目次
  1. アプリ開発・システム開発の費用相場【2026年】
  2. 結論: 費用の幅は「人月×単価×期間」で決まる
  3. 規模別の相場
  4. 種類別の相場
  5. OS別・Web/ネイティブ別の相場
  6. 費用の決まり方
  7. 計算式——人月×単価×期間で自分で概算する
  8. 人月単価の相場
  9. 工程別の費用比率
  10. 機能別の費用目安
  11. 費用を左右する要因と抑える方法
  12. 費用を左右する5つの要因
  13. 抑える方法5つ
  14. 抑えてはいけないところ
  15. 委託先・体制別の試算
  16. 委託先別の費用と向き不向き
  17. 同じマッチングアプリを4体制で試算する
  18. オフショアで品質を担保する条件
  19. 単価を時給に直して同じ土台で比べる
  20. 保守・運用費と見積もりの読み方
  21. リリース後にかかる費用
  22. 見積書のチェックリスト
  23. 相見積もりで2倍以上差が出たときの読み方
  24. 【FAQ】アプリ開発・システム開発の費用に関するよくある質問
  25. アプリ開発の費用相場はいくらですか?
  26. 最低いくらからアプリを作れますか?
  27. iOSとAndroidの両方に対応すると費用は上がりますか?
  28. 保守・運用費はいくらかかりますか?
  29. オフショア開発なら費用はどれくらい下がりますか?
  30. まとめ: アプリ開発の費用は人月×単価×期間で読む

アプリ開発・システム開発の費用相場【2026年】——規模別・種類別・手法別の早見表

アプリ開発費用の規模別・種類別の相場表を確認する手元

まず全体像を押さえるために、規模別・種類別・OS別・手法別に「何が費用を動かすか」を一覧にします。開発会社が公開している相場表は各社の独自集計で、公的な一次統計が存在しないため、本記事では金額の早見表は掲載しません。代わりに、自社の数字を次章の式で出せるように、費用が動く要因を整理します。

結論: 費用の幅は「人月×単価×期間」で決まる

アプリ・システムの開発費用は、シンプルな機能の小規模から、基幹連携や高機能SaaSなどの大規模まで、桁が変わるほどの幅があります。同じ「予約アプリ」でも、機能の数(人月)・誰が作るか(単価)・何か月かけるか(期間)で2〜3倍変わります。他社サイトの相場表を見て「うちは◯◯万円くらい」と決めるのは失敗のもとで、幅の理由を理解してから自社の数字を出す必要があります。

規模別の相場——スクラッチ・ローコード・ノーコード

規模

取りうる開発手法

典型例

小規模

スクラッチ / ローコード / ノーコード

社内向け予約管理、簡易顧客管理、情報表示アプリ

中規模

スクラッチ / ローコード

業務システム、ECサイト基本版、会員制アプリ

大規模

スクラッチ / ローコード

基幹システム連携、高機能SaaS、決済・チャット付きプラットフォーム

ローコード・ノーコードは初期費用を抑えられる代わりに、ツールのライセンス費が毎月続きます。数年単位の総保有コストで比べるとスクラッチとの差が縮まる、あるいは逆転する例もあるため、初期費用だけで選ばないでください。

種類別の相場——マッチング・EC・予約・業務システム・SaaS・AI

アプリの種類

構成に必ず入る機能

費用を押し上げる要素

マッチングアプリ

会員登録、プロフィール、検索

マッチングロジック、チャット、決済、管理画面

SNS・コミュニティ

投稿、フォロー、タイムライン

通知、負荷対策、モデレーション

ECアプリ

商品一覧、カート

決済、在庫・注文管理、基幹連携

予約管理

予約画面、顧客管理

カレンダー、通知、会員管理

業務効率化・在庫・勤怠

入力、一覧、集計

権限管理、既存システム連携、帳票

SaaS

サインアップ、契約管理

マルチテナント、課金、管理画面

AIチャットボット

対話UI、ログ管理

LLM API連携、精度検証(PoC)

店舗アプリ

会員証、店舗情報

クーポン、プッシュ通知、POS連携

種類で差が出るのは、必要な機能の組み合わせが違うからです。マッチングもECも「決済+チャット+管理画面」が乗る時点で中〜大規模になります。

OS別・Web/ネイティブ別の相場

区分

費用の傾向

補足

Webアプリ

最も抑えやすい

ブラウザで動く。ストア審査不要

iOSのみ / Androidのみ

Webアプリより上がる

ネイティブ言語(Swift / Kotlin)で個別開発

iOS・Android両対応

最も高くなりやすい

個別開発は割高になる。クロスプラットフォーム(Flutter等)で圧縮可能

ハイブリッドアプリ

両対応のネイティブより抑えられる

Web技術で両OS対応。端末機能の一部に制約

ネイティブアプリを希望する会社の多くは、実はWebアプリでも目的を満たせます。「アプリストアに載せたい」が目的でなければ、Webアプリから始めるのが費用を抑える最初の分岐点です。では、なぜここまで幅が出るのか。次の章で費用の決まり方を1本の式に分解します。

費用の決まり方——人件費=人月×人月単価×期間+諸経費、工程別の比率、機能別の費用

開発費用の内訳を人月と単価で計算するホワイトボード

開発費用の8〜9割は人件費です。だから費用は「何人が・何か月・いくらの単価で」働くかで決まり、そこに諸経費が乗ります。この章では計算式、人月単価の相場、工程別の比率、機能別の費用目安を順に示します。ここを押さえれば、相場表に頼らず自社の概算を出せます。

計算式——人月×単価×期間で自分で概算する

当社が見積もりを作るときに使っているのは、次の式です。

  • 人件費 = 人月(人数×期間) × 人月単価
  • 開発費用 = 人件費 + 諸経費(サーバー・ライセンス・ストア登録等)

たとえばエンジニア3名で4か月なら12人月。当社が公開している実務3年目安の単価(月額1,500USD=約22.5万円、1USD=150円換算の目安)で計算すれば人件費は約270万円で、これに日本人PM・ブリッジSEの費用と諸経費が乗ります。同じ機能でも、人数を減らして期間を延ばせば人月は変わりませんが、単価を国内から日本人PM付きのオフショアに変えれば総額は下がる。逆に要件を増やせば人月が増える。費用を動かす変数は「人月・単価・期間」の3つしかない、と覚えておいてください。

人月単価の相場——PM・SE・PG、国内とオフショア

役割・体制

人月単価の目安(2026年)

補足

国内SES(中堅〜シニア)

一次統計がなく金額は非掲載

設計・実装の中心。商流が1段階増えるごとに中間マージンが上乗せされる

フリーランス(国内)

一次統計がなく金額は非掲載

商流を挟まない分、受託会社経由より単価は下がりやすいが、PMと品質保証は発注側

ベトナムのプログラマー(市場相場)

月40万円前後

オフショア開発白書2025(オフショア開発.com)

当社ラボ型(ベトナム・実務3年目安)

約22.5万円(1,500USD)

人財データベースから直接アサインし中間マージンなし。BrSEは約45万円(3,000USD)。1USD=150円換算の目安

国内では商流が1段階増えるごとに中間マージンが上乗せされ、同じエンジニアでも発注ルートで単価が変わります。オフショアは単価が国内の1/3前後ですが、日本人PMやブリッジSEを含めた体制の総額で比べる必要があります(第4章で試算します)。

工程別の費用比率——要件定義を削ると後から費用が膨らむ

見積もりを読むときに最も重要なのが工程別の内訳です。開発は次の工程に分かれ、見積書ではこの単位で工数と金額が分解されている必要があります。

工程

内容

要件定義

業務フロー整理、機能一覧、画面の骨子

基本設計・詳細設計

DB設計、画面設計、API設計

実装

フロントエンド・バックエンド・インフラ

テスト

単体・結合・負荷・セキュリティ

リリース準備・移行

本番環境、データ移行、マニュアル

プロジェクト管理

定例、進捗報告、リスク管理

アプリ開発費用の決まり方——人月×単価×期間の式と工程別の費用比率

工程ごとの配分は、IPA(情報処理推進機構)のソフトウェア開発データで要件定義が約20%、設計〜テストが約80%が目安とされています。要件定義に十分な工数が割かれていない見積もりは、後から仕様変更が頻発しやすく、当初見積もりから大きく膨らむ例が珍しくありません。

機能別の費用目安——ログイン・決済・チャット・管理画面・AI

機能

工数が増える条件

備考

ログイン・認証(メール/SNS連携)

認証方式を増やすほど加算

単体では小さい

決済(Stripe等)

決済手段・返金・定期課金の有無

決済手数料は別

プッシュ通知

セグメント配信、配信履歴の管理

単体では小さい

チャット・メッセージ

リアルタイム性、既読・添付

大きくなりやすい

会員データベース・顧客管理

項目数、検索・集計の要件

大きくなりやすい

管理画面(ダッシュボード)

権限設計、画面数

見落とされやすい

地図・位置情報

表示だけか、経路・ジオフェンスまでか

API利用料が別途

AI機能(LLM API連携等)

精度要件、学習データの整備

PoC・精度検証は別途必要

デザイン(UI/UX)

画面数、ブランド要件

画面数で変動

機能を1つ足すごとに費用が積み上がる構造です。「決済もチャットも管理画面も」と最初から全部入れると、それだけで中規模の上限に届きます。見積もりで揉める原因の多くは、総額ではなく「1人月の前提」と「誰が何人月担当するか」を確認していないことにあります。要件定義を削って安く見せた見積もりは、後から必ず払うことになる。安さの理由が工程の省略なら要注意です。

費用を左右する要因と抑える方法——機能・OS・連携・要件の明確さ、MVP・Webアプリ・補助金

アプリの機能一覧を整理して費用を抑える打ち合わせ

同じ目的のアプリでも、費用が2〜3倍変わる要因は決まっています。この章では費用を押し上げる要因と、それを踏まえて予算内に収める方法、そして削ってはいけない工程を整理します。「安くする」と「安く見せる」は違う、というのがこの章の結論です。

費用を左右する5つの要因

  1. 機能の複雑さと数: ログイン・決済・チャット・管理画面・通知を足すほど人月が増えます。最初に「必須」と「後から」を分けるのが最大の費用対策です。
  2. 外部システムとの連携: 基幹システムや古いAPIとの連携は調査・解析の工数が大きく、費用を押し上げる代表的な要因です。AI機能(チャットボット・RAG等)の組み込みも、PoCと精度検証の分だけ上積みになります。
  3. OS対応の方法: iOS・Androidを別々にネイティブ開発すると、その分だけ費用が増えます。クロスプラットフォームやWebアプリなら圧縮できます。
  4. 管理画面と非機能要件: 運営側の管理画面、セキュリティ、負荷対策、医療・金融の規制対応は見えにくい費用です。規制やセキュリティ要件が重い領域ほど、この部分が大きく上積みされます。
  5. 要件の明確さ: 最も大きい要因です。要件が曖昧なまま始めると、途中の仕様変更とやり直しで当初見積もりから大きく膨らみます。

もう1つ、誤解の多い点があります。「短納期なら人を増やせば人月は同じで安くなる」は成立しません。人数を増やすとメンバー間の調整コストが急増し、総額は上がります(ブルックスの法則)。

抑える方法5つ——要件定義・MVP・Webアプリ・機能限定・補助金

  1. 要件定義を先に固める: 機能一覧・業務フロー・画面の骨子を発注前に整理する。要件定義だけを先に小さく発注し、その成果物で相見積もりを取る方法も有効です。
  2. MVPで始める: 最初から全機能を作らず、検証に必要な最小限の機能に絞って短期間でリリースし、利用データを見ながら追加する。詳しくはMVP開発とはで解説しています。
  3. Webアプリ・クロスプラットフォームにする: ストア公開が目的でなければWebアプリで十分な場合が多く、両OS対応の費用を大きく圧縮できます。
  4. 機能を限定し、既存サービスを組み合わせる: 決済・認証・地図はAPIやSaaSを使い、独自開発の範囲を絞る。
  5. 補助金を使う: 中小企業庁が公募している「デジタル化・AI導入補助金」(令和7年度補正予算事業でIT導入補助金から名称変更)、「新事業進出補助金」、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)」、「小規模事業者持続化補助金」などが対象になることがあります。公募要領と申請スケジュールは年度で変わるため、中小企業庁の公募ページで最新の公式情報を確認してください。

そして6つ目が、次章で扱う「体制を変える」です。単価が国内の1/3前後のオフショアを、日本人PM付きの体制で使う方法です。

抑えてはいけないところ——要件定義とテスト

削ってはいけない工程は要件定義とテストです。要件定義を削った見積もりは前章のとおり後から膨らみ、テストを削ったアプリはリリース後の障害対応と信用の損失で高くつきます。テストの工数が極端に小さい見積もりは、軽視か別途請求のどちらかです。

「AI活用で30%安い」という提案も、中身を確認してください。AIコーディング支援が効くのは主に実装・テスト工程で、要件定義と設計にはほとんど効きません。AI活用を謳いながら総額が相場と変わらない、あるいはどの工程で削減したかを説明できない会社は要注意です。安くなる理由が「工程の省略」ではなく「体制と手法の工夫」であることを確かめてから発注する。次の章で、その「体制」による差を同じアプリで試算します。

委託先・体制別の試算——大手・中小・フリーランス・ベトナムオフショアで同じアプリを比べる

日本とベトナムをつなぐ開発チームのオンライン会議

『同じアプリなのに、頼む先で費用が3倍違うのはなぜか』——答えは単価と体制の違いです。この章では委託先別の相場を押さえたうえで、同じ基本機能のマッチングアプリを4つの体制で試算し、オフショアで品質を担保する条件を当社の例で示します。単価の安さだけで選ぶのは失敗のもとで、含まれる体制で比べるのが目的です。

委託先別の費用と向き不向き

委託先

特徴

向くケース

大手開発会社

PM・QA体制が厚い。単価は高い

基幹連携、高いセキュリティ要件

中小・専門開発会社

特定分野に強く柔軟

新規事業のMVP、業務アプリ

フリーランス

単価は抑えられるが、PMと品質保証は発注側

小規模、機能追加・改修

オフショア(日本人PM付き)

単価は低いが、PM・ブリッジ・レビュー体制で総額と品質が決まる

3か月以上の継続開発、複数名の体制

同じマッチングアプリを4体制で試算する

基本機能(登録・検索・マッチング・チャット・管理画面)のマッチングアプリを、エンジニア3名×4か月=12人月相当で作る前提で比べます。国内スクラッチでは中〜大規模に入る規模です。

体制

単価の前提

4か月の概算

備考

大手開発会社

国内SEの単価(一次統計がなく金額は非掲載)

算出の前提となる単価がないため非掲載

体制が厚く単価は高い。PM・QAは別途計上されることが多い

中小開発会社

国内PGの単価(一次統計がなく金額は非掲載)

同上

PM工数の含み方で変動

フリーランス3名

国内フリーランスの単価(一次統計がなく金額は非掲載)

算出の前提となる単価がないため非掲載

PM・レビュー・欠員対応は自社。単価が下がっても管理工数は自社に残る

当社ラボ型(日本人PM付き)

日本人PM/BrSEフロント+エンジニア3名で月額約100万円〜

約400万円〜

最小構成(PM+エンジニア2名・月額約80万円〜)にエンジニア1名(約22.5万円)を加えた目安。給与・法定費用・賞与・稼働管理込み

同じマッチングアプリを4体制で試算——大手・中小・フリーランス・日本人PM付きオフショアの費用比較

当社のラボ型では実務3年目安のエンジニアを月額1,500USD(約22.5万円)で公開しており、日本人PMまたはブリッジSEをフロントに置いた最小構成(エンジニア2名・2〜3人月)が月額約80万円から、エンジニア3名なら月額約100万円から組めます。国内の半額前後になる理由は、中間マージンを挟まず、単価に給与・法定費用・賞与・管理費を含めた総人件費で提示しているからです。ただし、この数字は「同じ品質を担保する体制」があって初めて意味を持ちます。

オフショアで品質を担保する条件——日本人PM・レビュー・稼働保証(当社の例)

2018年からホーチミンで約100社と付き合ってきて、オフショアで失敗した会社に共通するのは「単価だけを見て、誰が要件を訳し、誰がコードを見るかを決めていなかった」ことです。当社が全案件で標準化しているのは次の4点です。

  • 日本人PMが要件定義と設計をレビューし、日本語で発注者と直接やり取りする
  • Gitのプルリクエストによるコードレビューを必須にし、リリース前にエンジニアと日本人PMがダブルチェックする
  • 2,000名以上の日本語人財(N1〜N2)のデータベースから専任チームを組み、合わない場合はリプレイスメント保証、増員は最短1週間
  • 請負型では、マッチングアプリ・決済・AIチャットボット・求人プラットフォームの実績をもとに、工程別の工数と担当を明示した見積もりを出す

この体制の費用が単価に含まれているかどうかが、オフショアの見積もりを読むときの分かれ目です。内訳を出せない会社は要注意です。

単価を時給に直して同じ土台で比べる

1人月を160時間として時給に直すと、当社の実務3年目安(約22.5万円、1,500USD・1USD=150円換算の目安)は約1,400円、ブリッジSE(約45万円、3,000USD)は約2,800円です。国内の単価も同じ160時間で割れば、同じ土台に乗ります。人月の前提(何時間か)がそろっていれば、国内とオフショアは同じ土台で比べられます(詳しくは1人月は何時間か)。費用を決めるのは単価ではなく、単価に含まれる体制と、その体制で何人月かかるか。

保守・運用費と見積もりの読み方——総保有コストとチェックリスト

見積書の工程別内訳をチェックする発注担当者の手元

開発費を払えば終わり、ではありません。リリース後には保守・運用、サーバー、ストア手数料、追加開発が続き、当社への相談でも予算超過の原因として最も多いのがリリース後の追加開発です。この章では継続費用の見方と、見積書を受け取ったときのチェックリスト、相見積もりで2倍以上差が出たときの読み方を整理します。

リリース後にかかる費用——保守・サーバー・ストア手数料・追加開発

項目

目安

内容

保守・運用

ユーザー規模と対応範囲に応じた月額

バグ修正、セキュリティパッチ、OSアップデート対応、監視

サーバー・インフラ

利用規模に応じた従量課金

クラウド、DB、ストレージ。利用者数で増える

ストア登録・手数料

Apple Developer Program 年99USD、Google Play 登録料 初回25USD(1回のみ)。アプリ内課金の手数料は15〜30%

Apple・Googleの公式ページで確認(2026-09-21時点)。1USD=150円換算なら年99USDは約1.5万円

追加開発・改修

内容次第(大規模改修は100万円以上も)

市場に合わせた機能追加。予算に最初から枠を取る

ローコード・ノーコードのライセンス

ツールと利用人数による月額

初期費用が安い分、5年の総保有コストで比べる

初年度の総額は「開発費+保守12か月+インフラ+追加開発の枠」で見てください。初期費用とは別に、これらの継続費用を年間予算として確保しておくのが安全です。

見積書のチェックリスト——一式表記・工程別工数・単価・前提条件・保守

  1. 「一式」表記が金額の大きい項目にないか: 金額の大きい項目が一式なら内訳を求める
  2. 工程別に工数が分解されているか: 要件定義とテストの工数が極端に小さければ理由を聞く
  3. 人月単価が相場の範囲内か: 第2章の人月単価の表と照らし、安すぎる場合は誰が担当するかを確認
  4. 前提条件と対象範囲が明記されているか: スコープ・利用規模・連携システム・使用技術・1人月の時間数
  5. 保守・運用費と仕様変更の扱いが書かれているか: 月額保守料、軽微な変更の無償範囲、追加開発の単価
  6. 開発手法のランニングコストが含まれているか: ローコード採用なら5年分のライセンス費
  7. AI活用の削減根拠が示されているか: どの工程で何%か
  8. オフショアを含む場合、品質保証体制が明確か: 日本人PM・ブリッジSEの経験、レビューの仕組み、欠員時の対応

相見積もりで2倍以上差が出たときの読み方

2倍以上の差は、たいてい金額ではなく前提の差です。要件定義を含むか、管理画面やテストを含むか、1人月を何時間で数えているか、請負(追加費用は原則なし)か準委任(工数に応じて請求)か(詳しくは準委任と請負の違い)。安い見積もりの前提をそろえて再見積もりを頼めば、差の大半は消えます。残った差が「体制の違い」なら、それが本当の比較対象です。あなたの手元の見積もりは、工程別の工数と担当者まで書かれているでしょうか。

【FAQ】アプリ開発・システム開発の費用に関するよくある質問

オンライン相談でアプリ開発費用の質問に答える担当者

アプリ・システムの開発費用について、当社によく寄せられる質問をまとめました。自社の要件での概算は、現在の体制と要件をお聞かせいただければ無料相談でお答えします。

アプリ開発の費用相場はいくらですか?

小規模から大規模まで桁が変わるほど幅があり、公的な一次統計がないため本記事では金額の目安を示していません。機能の数(人月)・誰が作るか(単価)・体制(期間)で2〜3倍変わるため、自社の要件を人月×単価×期間で概算してください。当社の公開単価は実務3年目安で月額1,500USD(約22.5万円、1USD=150円換算の目安)です。

最低いくらからアプリを作れますか?

ノーコードやWebアプリで機能を絞れば、開発の範囲を小さくして始められます。当社の場合は日本人PMまたはブリッジSEをフロントに置いた最小構成が月額約80万円からです。ただし商用運用にはサーバー・保守費が続き、ノーコードはライセンス費が月額でかかる点に注意してください。

iOSとAndroidの両方に対応すると費用は上がりますか?

個別にネイティブ開発すると、1つのOSだけの場合より費用が上がります。FlutterなどのクロスプラットフォームやWebアプリを選べば、両対応の追加費用を大きく抑えられます。

保守・運用費はいくらかかりますか?

ユーザー規模と対応範囲(監視の有無、対応時間帯、OSアップデート追従の範囲)で決まる月額です。これに加えてサーバー費・ストア手数料・追加開発の枠を見込み、初期費用とは別に年間の継続予算を確保しておくと安全です。

オフショア開発なら費用はどれくらい下がりますか?

人月単価は国内の1/3前後で、当社のラボ型なら日本人PM付きの最小構成(エンジニア2名)が月額約80万円からです。ただし下がるのは単価であり、日本人PM・コードレビュー・稼働保証を含めた体制で比べるのが前提。

まとめ: アプリ開発の費用は人月×単価×期間で読む——相場で桁を確認し、内訳で見積もりを読み、機能・手法・体制で予算に合わせる

アプリ・システムの開発費用は、小規模から大規模まで桁が変わるほどの幅があります(規模別の金額は公開された一次統計がないため示していません)が、その幅は「人月×人月単価×期間+諸経費」の1本の式で説明できます。人月単価は、国内のSESには公開された一次統計がないため金額を示していませんが、当社のベトナムラボ型は約22.5万円(1,500USD・1USD=150円換算の目安)で市場相場の約1/2(当社調べ)です。工程別の配分はIPAのデータで要件定義が約20%・設計〜テストが約80%が目安です。要件定義を削った安い見積もりは仕様変更で大きく膨らみ、リリース後には保守・サーバー・ストア手数料・追加開発が続きます。同じ基本機能のマッチングアプリでも、日本人PM付きの当社ラボ型なら約400万円から組めます(国内の大手・中小開発会社とフリーランスは、単価に公開された一次統計がないため金額を示していません)。体制によって総額も、自社に残る管理工数も変わります。

行動に移すなら、次の順で進めてください。

  1. 作りたいものを機能一覧に分解し、規模別・種類別に費用を押し上げる要素がいくつ当てはまるかを確認する
  2. 人月×単価×期間で自社の概算を出し、見積もりを工程別工数・単価・前提条件・保守費で読む(金額の大きい一式表記は内訳を求める)
  3. 予算に合わせる手段を、初期機能の絞り込み(MVP)・Webアプリ化・体制の変更(日本人PM付きオフショア)の順で検討する
  4. 相見積もりで2倍以上の差が出たら、前提(要件定義・テスト・1人月の時間数・契約形態)をそろえて再見積もりを頼む

当社のラボ型開発は、実務3年目安のエンジニアを月額1,500USD(約22.5万円)で公開し、日本人PMまたはブリッジSEをフロントに置いた最小構成が月額約80万円から、最短2週間で始められます。請負型では、マッチングアプリ・決済・AIチャットボット・求人プラットフォームの実績をもとに、工程別の工数と担当を明示した見積もりをお出しします。現在の体制と要件をお聞かせください。国内の相場と同じ土台に並べた概算見積もりでお答えします。

無料相談する 記事一覧へ戻る

まずは無料相談から

現在の体制と要件をお聞かせください。同等品質でどこまで下げられるか、概算見積もりでお答えします。

資料ダウンロード 無料相談する