「オフショア開発の一般論は分かったが、実際にどうなるのかが掴めない」「うちと同じくらいの規模でやっている会社はあるのか」「開発会社の事例は良いことしか書いていないのでは」——検討の中盤で、事例を探す担当者からこうした相談を受けることが増えました。上位の事例記事は大規模案件が多く、失敗の原因まで正直に書いたものは少ないのが実情です。
先にお伝えしたいのは、オフショア開発の事例に共通する成功要因は単価の安さではなく、「日本人(または日本語堪能なブリッジSE)が上流に関わり、要件を明確にするか伴走型で固めながら進め、小さく始めて専属チームを固定し、目的を共有する」体制にあるということです。そして成果を出している事例は、大企業の大規模案件だけではありません。3〜4名の体制で始めた中小・スタートアップの案件が中心です。
この体制を自社の発注に組み込めば、規模が小さくても、要件が固まっていなくても、社内にエンジニアが少なくても、事例と同じ結果に近づけます。逆に、失敗事例の原因は納品物の品質・メンバーの流動・丸投げの3つに集約され、いずれも契約前の設計で防げます。
私は人材業界の出身で、2018年からベトナム・ホーチミンで約100社の開発体制を支援してきました。その立場から本記事では、当社の事例3件(介護記録SaaS・介護士マッチング・FinTechマッチング)を背景・体制・結果・成功要因で紹介し、公開されている成功事例から抽出した5つの成功パターン、失敗事例の3パターンと事例から学ぶ進め方の順で整理します。
読み終えるころには、自社に近い事例のイメージと、社内で「他社もこの規模・体制で成果を出している」と示せる材料が手に入っているはずです。まずは、当社の事例3件から確認していきましょう。
目次
- 当社のオフショア開発事例3件
- 事例一覧表(業種・プロダクト・体制・結果)
- 事例1 介護記録SaaS「CareViewer」
- 事例2 介護士マッチングアプリ「HELTEQ」
- 事例3 FinTechマッチングアプリ
- 直近の多様な実績(決済アプリ新規・保守、AIチャットボット、求人プラットフォーム、Webサイト)
- 公開されている成功事例から見る5つの成功パターン
- 公開事例のダイジェスト(表): 業種・体制・結果・月額費用の実例
- 成功パターン5(表)と、当社事例との対応
- 事例から見る「向いているプロジェクト」
- 失敗事例の3パターンと、事例から学ぶ進め方
- 失敗パターン3(表): 納品物の品質、メンバーの流動で知見が残らない、丸投げと仕様の曖昧さ
- 事例から学ぶ進め方6ステップ(目的→国・企業→契約方式→ドキュメント→管理→検証)と、当社に相談する際に整理しておくこと
- オフショア開発の事例に関するよくある質問
- Q1. 小規模な会社でも事例はありますか
- Q2. 要件が固まっていなくても始められますか
- Q3. 事例を社内の説得材料にするには、どう示せばよいですか
- Q4. 事例の詳細はどこで見られますか
- Q5. 自社の案件に近い事例を相談できますか
- まとめ: 事例に共通するのは「日本人が上流に関わり、小さく始めて専属チームを固定する」体制
当社のオフショア開発事例3件——介護SaaS、介護士マッチング、FinTechマッチング(背景・体制・結果・成功要因)

オフショア開発とは、システムやアプリの開発・運用保守を海外の企業や拠点に委託する手法です。この章では、当社(TALENTBASE VIETNAM)がベトナム・ホーチミンのラボ型体制で支援した3件を、背景・体制・結果・成功要因の4項目で紹介します。3件とも1〜4名の小さな体制から始めた中小・スタートアップの案件で、「自社の規模でもできるのか」の答えになるはずです。
事例一覧表(業種・プロダクト・体制・結果)
事例 | 業種・プロダクト | 体制 | スコープ | 結果 |
|---|---|---|---|---|
1 CareViewer株式会社 | 介護・福祉事業所向け業務管理アプリ(介護SaaS) | 日本語BrSE1名+フルスタックエンジニア2名 | 要件定義/仕様作成/実装/テスト/保守運用 | 開発コストが従来の半分以下。継続開発体制を構築 |
2 株式会社HELTEQ | 介護施設と介護士のダイレクトマッチングアプリ | フルスタックエンジニア4名 | 要件定義/仕様作成/実装/テスト/保守運用 | 迅速なチーム構築で、スタートアップの開発費用を大幅圧縮 |
3 FinTechサービス企業(社名非公開) | コンシューマー向けマッチングアプリ | PM1名+フルスタックエンジニア2名 | 要件定義/UI・UXデザイン/実装/結合テスト/保守運用サポート | 要件が固まる前の初期段階から伴走し、高速に検証・開発 |

3件に共通するのは、専属チームを月額で確保するラボ型で、要件定義から保守運用まで一貫して関わっている点です。体制はいずれも3〜4名で、日本語での橋渡し役(BrSEまたはPM)を置くかどうかは、お客様側の管理体制に合わせて選んでいます。
事例1 介護記録SaaS「CareViewer」——BrSE1名+フルスタック2名のラボ型で、開発コストを従来の半分以下に
背景: CareViewerは介護現場のDXを進める福祉SaaSで、日々の業務管理、実績記録表の自動抽出、職員・利用者・ご家族間のリアルタイムチャット、施設スケジュール、カレンダーと、現場業務を広く支える機能を継続的に開発する必要がありました。国内外注では開発コストが重く、継続開発の体制を組み直す必要があった案件です。
体制: 日本語堪能なブリッジSE1名をフロントに置き、ベトナム側のフルスタックエンジニア2名が開発を進めるラボ型です。要件定義から仕様作成・実装・テスト・保守運用までを一貫して支援しています。
結果: 開発責任者の方からは「開発コストが従来の半分以下になり、想像以上にエンジニアのレベルが高くて大満足」という声をいただいています。比較対象は従来の国内外注で、ブリッジSEを含めた体制の総額での比較です。
成功要因: 仕様のすり合わせを日本語で行いながら開発を進める体制により、国内外注と同じ感覚のコミュニケーションと、大幅なコスト圧縮を両立できたことです。仕様変更の多いSaaSを請負ではなくラボ型で回したことも効いています。
事例2 介護士マッチングアプリ「HELTEQ」——フルスタック4名を迅速に構築し、スタートアップの開発費用を圧縮
背景: HELTEQは介護業界の人手不足に挑むHRテックのスタートアップで、介護施設と介護士を直接つなぐマッチングアプリを開発しています。リアルタイムの求人掲載・検索、求職者のマッチングとプロフィール管理、システム内チャット、GPS連動型の勤怠打刻・承認管理、施設・スタッフの評価口コミと、機能が多く、限られたリソースで検証と開発を高速に回す必要がありました。
体制: 当社の人財データベースからフルスタックエンジニア4名を迅速にアサインし、要件定義から保守運用まで支援しています。社内に開発の方向性を決める体制があったため、エンジニアのみで構成するパターンに近い形です。
結果: 代表取締役の方からは「迅速に開発チームを構築いただき、開発費用の圧縮メリットが大きく、リソースに限りのあるスタートアップの我々にはものすごく助かっている」という声をいただいています。
成功要因: 2,000名以上の人財データベースから要件に合うエンジニアを直接アサインできたため、採用に数か月かけずにチームを立ち上げられたこと、そして仲介マージンが乗らない構造で費用を抑えられたことです。
事例3 FinTechマッチングアプリ——PM1名+フルスタック2名で、要件が固まる前から伴走し高速に検証
背景: 複数のFinTechサービスを運営するスタートアップの新規マッチングアプリで、地図連動型のGPSプッシュ通知、iOS/Android両対応のアプリ内課金、多言語対応、ユーザー間チャットと、コンシューマー向けアプリに求められる機能を幅広く実装する案件でした。構想段階で要件が固まりきっていなかったのが特徴です。
体制: PM1名+フルスタックエンジニア2名。要件定義とUI・UXデザインの作成を含めて、仕様を一緒に固めながら開発を進めました。
結果: 代表取締役の方からは「要件が100%固まりきっていない曖昧な初期段階から伴走してもらい、予想を上回るスピード感で検証・開発を進められた」という声をいただいています。
成功要因: 要件が動く案件を請負ではなくラボ型で受け、PMが構想段階から参画したことです。検証サイクルを高速に回すラボ型の強みが最も生きた案件で、「要件が固まっていないからオフショアは無理」という前提を覆す例です。
直近の多様な実績(決済アプリ新規・保守、AIチャットボット、求人プラットフォーム、Webサイト)
3件のほか、決済アプリの新規開発(Stripeなど決済代行APIの統合・二要素認証・ウォレット・取引履歴のPDF出力)とリリース後の保守(週次のセキュリティ更新とバグ修正)、LLMを組み込んだコンシューマー向けAIチャットボット(24時間対応のスケーラブル設計)、求人票作成から応募者追跡(ATS)まで一元管理する求人プラットフォーム、ヘッドレスCMS構成のコーポレートサイトなど、新規開発から保守、先端技術まで実績があります。各事例の詳細は開発事例ページでご覧いただけます。では、当社以外の公開事例も含めて、成功に共通する要因は何でしょうか。次章で整理します。
公開されている成功事例から見る5つの成功パターン——上流への日本人関与、要件の明確化か伴走、小さく始める、専属チームの固定、目的の共有

当社の事例だけでは偏りがあるので、オフショア開発会社が自社で支援した案件として公開している成功事例も見ておきます。この章では、公開されている事例をダイジェストで表にし、成功要因を5つのパターンに分解して、当社事例との対応と「向いているプロジェクト」を示します。社名は出さず、業種・体制・結果のみを整理しています。
公開事例のダイジェスト(表): 業種・体制・結果・月額費用の実例
業種・プロダクト | 体制・進め方 | 結果 | 月額費用(公開値) |
|---|---|---|---|
アパレルEC / 基幹システム・ECサイト | 日本人メンバーが体制構築の戦略・要件定義・ドキュメントに関与。独自研修で立ち上げ | 半年で30名の開発体制。ナレッジが蓄積する環境 | 1,500万円 |
コワーキングスペース / 会員向けWebアプリ | 初期設計・レビューなど重要な役割だけ日本人をアサイン。日本人BrSEとリードデザイナー | 開発コストを想定の1/2に。1年で3店舗→20店舗に拡大 | 150万円(1.5年) |
受託開発会社 / アパレル系モバイルアプリ | 要件が明確で経験者をアサイン。頻繁なオンライン会議で認識合わせ | 着手から3か月で目標の実装まで完了 | 100万円(6か月) |
出典はLIGが自社で支援した案件として公開している記事で、月額費用も同社の公開値です(2026年9月21日に発行元ページで再確認)。当社事例3件と合わせて6件を見ると、成功要因は次の5つに集約されます。
成功パターン5(表)と、当社事例との対応
成功パターン | 内容 | 当社事例との対応 |
|---|---|---|
1 上流への日本人関与 | 体制構築の戦略・要件定義・設計レビューに日本人(または日本語堪能なBrSE)が関わる | CareViewer(BrSEフロント)、FinTech(PM参画) |
2 要件の明確化、または伴走型で固める | 要件が明確なら経験者を即アサイン。曖昧ならPMが構想段階から一緒に固める | FinTech(構想段階から伴走) |
3 小さく始めて拡張 | 1〜4名で始め、成果と相性を見て増やす | 3件とも3〜4名から開始 |
4 専属チームの固定 | ラボ型で同じメンバーが継続し、ノウハウが蓄積する | 3件ともラボ型で継続開発 |
5 目的の共有と密なコミュニケーション | 何を・なぜ作るかを共有し、頻繁なオンライン会議で認識を合わせる | 日本語での仕様すり合わせ、週次の定例 |

5つのうち、当社が構造として用意しているのは1と3と4です。日本人PMやブリッジSEをフロントに置く体制を選べ、1名から最短2週間で始められ、契約前にお客様と候補者が面談してから専属チームを固定します。品質は日本人PMの設計レビュー、Gitプルリクエストによるコードレビューの標準化、リリース前のダブルチェックを工程に組み込み、生成AIとAIコーディング支援を標準で使うAI活用開発体制で進めています。
事例から見る「向いているプロジェクト」——高い技術、長期・大規模、既存の改修・保守、継続的な機能追加
6件の事例から、向いているプロジェクトは4種類に分かれます。第一に、AI・機械学習や特定のECプラットフォームのように、国内で確保しにくい技術を要する開発です。第二に、半年で30名を組成した例のように、長期・大規模で人数の確保が要る開発です。第三に、既存システムの改修・保守運用で、社内エンジニアを新規開発に回すための切り出しです。第四に、SaaSやマッチングアプリのように、リリース後も継続的に機能追加・改善が発生するプロダクトで、当社事例3件はすべてこれに当たります。
逆に、要件が完全に固まった短期の単発開発は、請負の国内発注と総額で比べたほうがよいことがあります。自社の案件はどれに近いでしょうか。次章では、失敗事例のパターンと、事例から学ぶ進め方を整理します。
失敗事例の3パターンと、事例から学ぶ進め方

成功事例だけでは判断を誤ります。この章では、公開されている失敗事例と私が乗り換え相談で聞く失敗を3つのパターンに整理し、事例から学ぶ進め方の6ステップと、当社に相談する際に整理しておくことをお伝えします。失敗の原因は技術力ではなく、体制と契約前の設計にあります。
失敗パターン3(表): 納品物の品質、メンバーの流動で知見が残らない、丸投げと仕様の曖昧さ
失敗パターン | 何が起きるか | 回避策 |
|---|---|---|
1 納品物の品質がよくない | 想定どおり動かないプログラム、可読性の低いコード。日本語の管理画面の品質を担保するのに多くの時間 | 契約前にサンプルコードと「どの工程を・どの部分を・どの期間」担当した実績を確認。詳細設計までを日本側で実施し、設計を理解したBrSEを置く |
2 メンバーが流動的で知見が残らない | 急な退職や会社都合で担当が変わり、慣れが要る実装で品質低下と納期遅れ | 体制と人員を固定し、やむを得ない交代は事前告知と引き継ぎを約束する会社を選ぶ |
3 丸投げと仕様の曖昧さ | 「よしなに」が通じず、書かれていない機能が実装されない。ラボ型で発注側が進捗・品質管理をしないと遅延 | 目的と仕様を文書化し、推進体制と役割を明確にする。管理を任せたいなら日本人PMがフロントに立つ体制を選ぶ |
私が受ける乗り換え相談で多いのは、パターン2と3です。「担当が半年で2回交代して知見が残らなかった」「仕様を丸投げして品質で揉めた」という会社に共通するのは、契約前に体制の固定と役割分担を確認していなかったことでした。当社が契約前の候補者面談と、1か月単位の交代(リプレイスメント)を約束しているのは、この2つを構造で防ぐためです。失敗パターンの全体像はオフショア開発の失敗パターンで整理しています。
事例から学ぶ進め方6ステップ(目的→国・企業→契約方式→ドキュメント→管理→検証)と、当社に相談する際に整理しておくこと
成功事例に共通する進め方は6ステップです。第一に開発の目的を明確にし(コスト削減か、業務効率化か、リソース確保か)、オフショア先と共通認識を持つこと。第二に目的に合った国と企業を選び、近い実績を確認して複数社から見積もりを取ること。第三に契約方式(ラボ型・請負)と開発方式(ウォーターフォール・アジャイル)を決めること。第四に仕様書を細かく作り、開発環境を整えること。第五に定例のミーティングで進捗を管理すること。第六に納品物を担当者と一緒に確認・検証することです。進め方の詳細はオフショア開発の進め方、会社の選び方はオフショア開発会社の選び方をご覧ください。
当社に相談される際は、3点を整理しておいていただくと話が早く進みます。作りたいもの(新規か、既存の改修・保守か)と要件の固まり具合。社内に仕様の判断と検収ができる人がいるか(いなければ日本人PMフロントのパターンA)。想定する人数と期間、月額予算の上限です。当社は実務3年目安のエンジニアが月額1,500USD(約22.5万円、1USD=150円換算目安)、日本人PMをフロントに置いた2〜3人月の最小構成が月額約80万円からで、1名から最短2週間で始められます。
現在の体制と要件をお聞かせいただければ、上の3事例のどれに近いか、どの体制でいくらから始められるかを、概算見積もりでお答えします。
オフショア開発の事例に関するよくある質問

オフショア開発の事例について、検討中の担当者から繰り返し聞かれる5つの質問に短く答えます。社内説明の下書きとしてお使いください。
Q1. 小規模な会社でも事例はありますか
あります。当社の3事例はいずれも中小・スタートアップで、体制は3〜4名です。公開事例でも月額100〜150万円の体制で3か月〜1.5年の開発を成功させた例があります。大規模でなくても、継続前提のラボ型で小さく始めれば成立します。
Q2. 要件が固まっていなくても始められますか
契約形態によります。請負は要件の確定が前提ですが、ラボ型ならPMが構想段階から参画し、UI・UXデザインを含めて仕様を一緒に固めながら進められます。当社のFinTech事例がその形で、「曖昧な初期段階から伴走してもらい、予想を上回るスピードで検証できた」という声をいただいています。
Q3. 事例を社内の説得材料にするには、どう示せばよいですか
「業種・体制・結果」の3点を自社の案件に重ねて示すのが効果的です。介護SaaSをBrSE1名+エンジニア2名で従来の半分以下のコストで継続開発している例、4名のチームを迅速に構築して費用を圧縮した例のように、規模と結果を数字で示し、成功要因(日本人の上流関与・専属チーム・小さく始める)を自社の発注体制に組み込む提案にしてください。
Q4. 事例の詳細はどこで見られますか
当社の事例は開発事例ページで、各事例の提供スコープ・実装機能・開発体制・お客様の声を公開しています。他社の公開事例は本記事の表に業種・体制・結果・月額費用の公開値をまとめました。
Q5. 自社の案件に近い事例を相談できますか
できます。現在の体制と要件をお聞かせいただければ、3事例のどれに近いかと、向く体制(日本人PMフロントか、エンジニアのみか)、人数と期間、概算費用をお伝えします。当社が合わない案件には、その旨も率直にお伝えする方針。
まとめ: 事例に共通するのは「日本人が上流に関わり、小さく始めて専属チームを固定する」体制
当社の事例3件は、介護記録SaaS「CareViewer」を日本語BrSE1名+フルスタック2名のラボ型で従来の半分以下のコストで継続開発、介護士マッチング「HELTEQ」をフルスタック4名の迅速なチーム構築でスタートアップの開発費用を圧縮、FinTechのマッチングアプリをPM1名+フルスタック2名で構想段階から伴走して高速に検証、というもので、いずれも3〜4名の小さな体制から始めています。
他社の公開事例(半年で30名の体制、会員向けアプリをコスト1/2で、3か月で納品など)と合わせて成功要因を分解すると、上流への日本人関与、要件の明確化か伴走型、小さく始めて拡張、専属チームの固定、目的の共有の5つに集約されます。失敗事例は納品物の品質、メンバーの流動、丸投げと仕様の曖昧さの3パターンで、契約前に実績・体制の固定・役割分担を確認すれば防げます。向いているのは、高い技術を要する開発、長期・大規模、既存の改修・保守、継続的な機能追加が発生するプロダクトです。
事例から学ぶべきは、近い業種を探すことより、成功に共通する体制を自社の発注に組み込むことです。当社は日本人PM/BrSEをフロントに置く体制、契約前の候補者面談、1名から最短2週間の開始、1か月単位の交代で、その体制を構造として用意しています。進め方の詳細はオフショア開発の進め方、会社の選び方はオフショア開発会社の選び方もあわせてご覧ください。現在の体制と要件をお聞かせいただければ、3事例のどれに近いかと概算見積もりでお答えします。